全てを投げ出したくなるときはないだろうか。
例えば、今夜のこと。
相変わらずレコーディングをしていたのだが、今日からとある新曲のギターのRECを始めた。
ところが全くうまくいかない。
次回作が結構難しいとはいえ、ここまで進捗しなかったことは珍しい。
そうは言ってもライブとかなら気にならないレベルだろう、毎回80%以上の精度では弾ける。
それでも100%ではないから満足いかない。
結局今夜はたった1つのフレーズでもGOを出せる気がしなくて、ギターを置いた。
例えば、先週のこと。
仕事をしていて、違和感を感じることがあった。
それは初めてのことではなかった。
俺は人と同じようなことをするのが苦手だから、ギャップを感じるたびに苦しくなる。
決して大きなミスをしたとか、業務が全然出来ていないわけではないのだ。多分。
それでも人材としては果たして必要な人間なのだろうか、自分で無理くり需要を作り出し看過してもらっているだけの存在なのではないか。
そんなことを感じる。
何事もないような顔だけ振る舞い、俺は帰宅後にすぐに睡眠を取る生活をしている。
例えば、ふと湧き出る思いつきのこと。
俺はかねてよりやりたいボランティアがある。
ボランティア自体には興味がないのだが、その内容が自分にも何か役立てそうなことだと思ったからだ。
恥ずかしいから詳細は伏せるが、人と関わる活動だ。
この街へ引っ越してから1年。落ち着いてきて、その事業を見つけ、さああとはやるだけだという段階。
しかし怖くてできなかったのだ。
中途半端でやめてしまうのではないか、何より体調を崩してしまったらどうしよう。
そもそもそんなに強い信念を持てていないのではないだろうか。
そうこう考えあぐねている間に、コロナになった。
急を要していないボランティアは、活動が休止となってしまった。
何も始まらず、何も終わっていないのに、俺一人の中では終わりだけ迎えた。
こんなことを繰り返している。
いろんなケースがあって投げ出したいことはあるだろう。
しかし、自分の場合独り相撲ばかりしていることが情けない。
人は全ての理想・実力・想いを100%の形にできることは少ない。
それすらも、受け入れようとすれば、100%の何かがチラついてしまうのだ。
人は100%の人生を歩むことが出来ない。
80%でも60%でも良いはずなのに、100%があるせいで自分を苦しめてしまう。
そんな理由で0%にする=投げ出そうとしているなんて、人は不思議なものだ。
なんとも理にかなっていない思考だ。
人はこういうものを感情と呼ぶ。
俺は感情というものが大切だから、この苦しみも愛せるように、今日を過ごそうと思う。
そして誰かの感情に関われるように、明日を過ごす。
補足:
今回はたまたま「独り相撲」の内容について触れて書いた。
ただ、もし読んでいるあなたは、誰かのせいによって自分を投げ出したくなっている人かもしれない。
それはきっとあなたのせいではないから、今回のブログと照らし合わせて読んでもらったらいかんなと思った。
誰かのせいで苦しんでいるのなら、その苦しみを愛する必要はない。
苦しいことは苦しいって言えればいい、そんなに自分を押さえ込む必要はないのだよ。
なんなら全部を投げ出してみるのもいいかもしれない、そういう時もある。
少なくとも、「このときはこうしてみましょう」なんてシンプルな回答がないのが人生だ。
あなたの悩みはあなただけのもの。自分の感情を大切に。
-今日のおすすめの1曲-
my future - Billie Eilish
-コメント-
今をときめくアーティスト、ビリーアイリッシュ。曲はかなり聴きやすく歌物で、歌詞もどうやら前向きで珍しいらしい。
未来の私へ、数年後に会いましょう。
自分もこんな風に思っていた時期があった。ビリーと俺は何もかも違う結果の人生だ。
成功している人に見えても、それは脆い幻想でしかないのはよくわかっている。
彼女が期待するような未来が待っていればいいねと、おじさんの俺はふと思ったのだ。
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