ああ、美しい世界は終わっている
もう知っていたよ
狼狽えることもない
しんしんと降る雪のように革命は静寂を乗せて
白銀世界 影もなく
凛然と支配する
ああ、この風は哀しみのカーテン
ああ、この街は喜びのコレクション
ああ、この色は怒りの埋立地
ああ、この声は楽しげに響いて
喜怒哀楽虚
喜怒哀楽虚
巡る季節に張り付いた心
途切れ途切れの空白を思い出しながら
蒼天 いつか見えますように
なんて願いはやめた
ほんの小さな夢を見て なくなっていくなら
それでいい
ああ、不思議だね
ないはずの存在
もう分からない
この身体(うつわ)の中に何がある?
ああ、この風は祝福のファンファーレ
ああ、この街は理不尽のギャラリー
ああ、この色は童心の象徴
ああ、この声は涙の殺人鬼
喜怒哀楽虚
喜怒哀楽虚
彷徨う感情に名前をつけようか
心のレーティングは人間の本能
隙間風 通り 人生が軋んだ
此処は楽園の残り香が漂っていた
蒼天 いつか見えますように
なんて願いはやめた
ほんの小さな夢を見て
なくなっていくならいいね
発展途上の世界なら きっと新たな空があって
時を忘れた雲に乗って
もっと高くへと
囚われず手を伸ばす夢を見る
ああ、この夢は寂寞の因縁
ああ、この夢は寂寞の残骸
ああ、この夢は寂寞のまやかし
ああ、この夢は寂寞の光