モラトリアム

大体こんな夜には終わりがなくて

しょうがねえから自分探し

徘徊する街では人気はなくて

ちょっとだけど安堵してる

 

「個」の時代になって気付いてしまったんだ

存在証明なんか自分の責任だって

 

亡霊の足跡 照らしたテールライト

 

革命を夢見てる

逃走してるわけじゃない

爆発的な自由と宗教的なまやかしを

睨みつけ向き合ってる

 

大体どんなことにも答えはなくて

好きなように決めていいんだよ

三無主義の俺は道がなくて

未来など決めかねている

 

アイデンティティがない?

それとも意気地がない?

 

掃き溜めの毎日さ

死ぬほどゆとりだらけで嫌というほど知ったのさ

俺が何者かなんて到底知り得ないこと

深夜の異常者たちに同調なんてしたくない

だけれど孤独にやられひれ伏したくもないのさ

 

こんな日々なのに

昔のこと 懐かしむ

季節通り過ぎる風

この想いも奪ってくれ

 

空想した世界は 絶望した未来だ

 

革命を夢見てる

逃走してるわけじゃない

爆発的な自由が幸福だって迫れば

毎回がんじがらめさ

競争だってしたくない

それでもここで生きていく

生きて理由を探すのさ

そんなこと そんなこと